
卑弥呼
卑弥呼
1990年代前半のAV業界に鮮烈な印象を残した女優、卑弥呼。
その圧倒的な美貌とスレンダーながらも魅力的なスタイルは、当時多くの男性ファンを虜にしました。
【謎多きプロフィールと輝かしい経歴】
卑弥呼は1990年代に活躍した、非常に知名度の高いAV女優でした。
1971年9月3日生まれ、東京出身、AB型。
身長166cm、バスト90cmというスレンダーながらも素晴らしいプロポーションの持ち主でした。
豊胸技術がまだ一般的ではなかった時代に、彼女の天然で美しいEカップのバストは多くの人を魅了し「日本版トレイシー・ローズ」とも称されるほどの唯一無二の美しさでした。
さらに特筆すべきは、1990年のミス日本の東京代表に選ばれたという経歴です。
残念ながらグランプリは逃したものの、その美貌は当時のAV女優の中でも最高レベルであったと言えます。
おしとやかで整った顔立ちは、まさに大和撫子といった印象で、このような美女が大胆なシーンを演じること自体が、当時は大きな衝撃をもって受け止められました。
【デビューとダイヤモンド映像時代】
卑弥呼は1990年7月、ダイヤモンド映像の専属女優として「大和撫子タマの腰」という作品でAVデビューを果たしました。
ダイヤモンド映像では約1年強の間に20作品近くに出演し、人気を不動のものに。
その芸名は、ダイヤモンド映像で監督として活躍していた村西とおるによって名付けられたと言われています。
当時のAV女優としては破格の、一本あたり500万円というギャラが支払われていたとされ、人気女優でも100万円程度が相場だった時代において、彼女がいかに高い評価を得ていたかがうかがえます。
「日本版トレイシー・ローズ」という触れ込みでデビューしましたが、実はそれ以前に「トレイシー沙貴」という名前で「えびすさんがみてる」などの裏ビデオに出演していた時期もあるとされています。
これらの作品は正式なリリースではないため正確な情報はありませんが、トレイシー沙貴が卑弥呼であることは間違いないようです。
どちらの活動が先だったのかは、現在も明らかになっていません。
【金銭トラブルと一時的な引退】
卑弥呼をAV業界に導き、その才能を見出したのは村西とおる監督でした。
彼女にとって村西監督は、恩人ともいえる存在だったようです。
しかし、卑弥呼がデビューした1990年頃、ダイヤモンド映像は経営難に陥りました。
村西監督の作品は、その独創性から「村西とおるのオ〇ニーのような作品」と評されることもあり、賛否両論あったようです。
そんな中、卑弥呼は経営難で借金を抱えていた村西監督を信じ、3000万円もの大金を貸してしまいます。
しかし、信頼していた村西監督はそのお金を踏み倒し、姿を消してしまいました。
この金銭トラブルは当時のメディアでも大きく報じられ、週刊誌やスポーツ新聞、ワイドショーを賑わせました。
当時まだ19歳だった卑弥呼にとって、高校生の時から信頼していた相手からの裏切りは計り知れないショックであり、一時は人と会うことすらままならなくなったと言われています。
この出来事により、AV女優としての活動も困難になり、実質的な引退状態となりました。
【グラビア活動とAV復帰】
AV業界から一時離れた卑弥呼は、グラビアアイドルとして細々と活動を続けていました。
そんな彼女を心配し励まし続けたのが、ダイヤモンド映像の監督であった日比野正明でした。
当時、日比野監督が卑弥呼に片思いをしていたというのは、業界内では公然の秘密だったそうです。
日比野監督や他のAV関係者の励ましに応える形で、卑弥呼は1993年にメシアからAV女優として復帰を果たします。
復帰作は1993年8月に発売された「卑弥呼伝説」でした。
しばらく見ることができなかった彼女の艶姿に、多くのファンが歓喜しました。
また、村西監督時代の作品とは異なり、メシアでの作品は卑弥呼の持つ妖艶さやグラマラスな魅力がより引き出されていると高く評価されました。
【完全引退とその後】
大きなトラブルとショックを乗り越え、再びAV女優として輝きを放った卑弥呼でしたが、1994年にリリースした「不死鳥・卑弥呼」を最後に、AV業界から完全に引退しました。
引退の理由については情報が残っておらず、大きな引退イベントなども行われず、ひっそりと業界を去りました。
当時、人気と実力を兼ね備えたAV女優は限られており、彼女の引退はファンに大きな衝撃を与えました。
引退後の卑弥呼については、風俗での目撃情報などはなく、結婚して幸せに暮らしているという噂も。
【ミステリアスな魅力と今】
卑弥呼に関する過去の情報は非常に少なく、インタビューなどもほとんど残っておらず、現在、彼女がどのような生活を送っているのかは分かりませんが、多くのファンは彼女が幸せであることを願っています。
そのミステリアスな存在感もまた、卑弥呼の魅力の一つと言えるでしょう。
今見ることができる卑弥呼の動画は限られていますが、どの作品も色褪せることなく、今なお新たなファンを獲得し続けています。
特に彼女の単体ベスト作品は、その魅力を存分に味わうことができるでしょう。
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